学校支援ボランティア

新型コロナウイルス感染症対応下においても、各地で地域と学校の連携・協働した取組が行われています!

文部科学省総合教育政策局地域学習推進課地域学校協働活動推進室

 この原稿を執筆している現在は、令和3年1月下旬です。全国各地に新型コロナウイルス感染症に関して緊急事態宣言が発令されている真っ只中です。生きがい支援アドバイザー、コーディネータ―の皆様方におかれては、この1年の間にこれまで取り組んでこられた活動やこれから取り組んでみたい活動がこれまでと同じように実施することができない状況が起きているのではないでしょうか。
 教育現場においても、臨時休校や分散登校、オンライン授業など、誰も経験をしたことのない状況の中で、様々な工夫を重ねながら子供たちの学習機会の確保が取り組まれています。この取組に、学校の教職員の方々だけではなく、地域住民等の方々にも加わっていただき共に学校づくり・地域づくりを進めている学校・地域が多くあります。
 文部科学省では地域と学校が連携して行う「地域学校協働活動」と、地域の参画により学校運営を行う「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」を一体的に推進することで、地域とともにある学校づくりを進めています。
 新型コロナウイルス感染症対応下においても、各地では放課後の子供たちの学習支援や体験活動、登下校の見守りなどの様々な活動が行われているほか、こうした状況だからこそ新しい取組みや活動が多数生まれています。(参考/兵庫県三田市の取組)
 これらの取組では、学校と地域を結ぶコーディネータ―として教員OBの方々が多数活躍されています。また、最初からコーディネータ―として参加するのではなく、まずは御自身の活動できる分野の学校支援ボランティアからスタートするなど、活動への入口は多様なものが考えられます。
 これらの取組は全国多くの自治体(市町村)で地域の取組として様々な形で取り組まれています。御興味・御関心をお持ちの方は、まずは地元の自治体にお問合せください。身近な地域の活動に御参加・御協力いただき、ぜひ共に子供たちの成長を応援していただけますと幸いです。

 ★ 文部科学省HP「学校と地域でつくる学びの未来」では、全国各地の様々な特色ある取組事例等を掲載しています。
   https://manabi-mirai.mext.go.jp/

「地域学校協働活動とコミュニティ・スクールの一体的な推進、地域における退職教職員の活躍について」

文部科学省総合教育政策局地域学習推進課地域学校協働活動推進室

 今般の新型コロナウイルス感染症の全世界的な広がりにより、私たちはこれまでとは異なる生活を余儀なくされています。いまだ見通しが不透明な中、学校においても、臨時休業や分散登校、オンライン授業など、これまでに経験したことのない制限のもとで教育活動が実施され、これまでのあたりまえがあたりまえでなくなった状況が続いています。

 これまでも、学校は複雑化・困難化した様々な課題を抱え、現場には大きな負担がのしかかっていました。一方で、ひとり親世帯の増加、経済的な格差の拡大など、家庭を取り巻く環境も厳しさを増している状況です。
 加えて、新型コロナウイルス感染症への対策など、学校や家庭の負担は益々増大しており、このような事態だからこそ、子供たちが安心して学び育っていくため、学校と家庭、そして地域が密接に連携し、社会全体で一体となって取り組んでいく必要があります。

 文部科学省では、地域と学校が連携して行う「地域学校協働活動」と、地域の参画により学校運営を行う「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」を一体的に推進することで、地域とともにある学校づくりを進めています。
 これは、地域と学校が連携・協働し、地域社会全体で子供たちの成長を支える体制づくりを進める取組です。地域が、様々な形で学校運営や教育活動に積極的に関わることで、子供たちが豊かに育つことはもちろん、学校や地域全体が活き活きと変わっていくことを目指しています。4月から本格実施された新学習指導要領が示す「社会に開かれた教育課程」を実現するための基盤となる取組でもあります。

 全国の活動では、みなさまと同じ退職教職員の方々が数多く活躍されています。
 例えば、放課後や週末、夏休み等に、子供たちの学習支援や学習習慣の定着を図る活動では、退職教職員の方がこれまでの経験を活かし、子供たちのつまづきをサポートしたり、学習の見守りなどに関わっていただいています。学習以外にも、学校内外で行うものづくりや運動、自然体験など様々な活動に、協力いただいている事例もあります。活動だけでなく、学校や家庭では見せない子供たちの悩みや不安に、第三者的な立場で向き合っていただくなど、子供たちと新たな関係を築いている方もいらっしゃいます。

 また、これらの取組では、地域と学校をうまくつなぐことが最も重要です。このつなぎの役割を担う人材を「地域学校協働活動推進員」と呼んでいます。地域の立場で、学校のことをよく理解し、両者の架け橋となる「地域学校協働活動推進員」は、みなさまのこれまでの経験がもっとも活かされる役割の一つです。実際に多くの地域で、退職教職員の方が「地域学校協働活動推進員」として活躍されています。

 退職教職員のみなさま、この、地域全体で未来を担う子供たちの成長を支える「地域学校協働活動」に、ぜひ、ご協力をいただけないでしょうか。
 この取組は全国多くの自治体(市町村)で、地域の取組として実施されています。ご興味・ご関心をお持ちの方は、まずは地元の自治体にお問合せいただき、身近な地域の活動にご参加、ご協力いただければ幸いです。

※文部科学省のHP「学校と地域でつくる学びの未来」では、全国各地の様々な特色ある取組事例等を掲載しています。
 https://manabi-mirai.mext.go.jp/index.html