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| <選評>描くことに感じられる「生きがい」と「願い」 選者 田仲敦三 |
心温まるすばらしい作品が数多く出品され、見せて頂く私どもにとっては、うれしい限りです。今年もテクニックの優れた作品が多く、年々向上しているように思います。
想いをそのまま素直に表現された好感のもてる作品や、絵手紙を描くことが、まさに「生きがい」になっていると感じられる作品など、楽しく拝見させて頂きました。
表現の仕方にも種々ジャンルがありますから、出来るだけ特徴的な表現方法を大切にしながら選考させて頂きま
した。ただ、今回は多くの命を奪った東日本大震災、それにともなう原発事故などにかかわる作品が多く見られ、
心をひかれました。中でも原発事故は、広島、長崎、第五福竜丸など体験している日本人にとって、あらためて、考えねばならない大きな問題だと言わねばなりません。
入賞作の中に、雨のめぐみと放射線(能)について描かれている作品があり、「きのこ」の絵が墨(死の灰の色でしょうか?)で表現されています。当時の新型爆弾ピカドンのきのこ雲が連想され、雨を表現したのでしょうか水滴がいくつか描かれていますが、私は水を求めて息をひきとっていった被爆者への鎮魂の水のように見えました。繰り返してはならないとの反戦、反核への強い願いが感じられ、全世界70億人への絵手紙としてとらえました。
戦争を知っているからこそ描ける平和への願い、人生経験が豊富であるが故に描ける幸せへの表現、あるいは日常生活での感動や発見など、今後も色々な描き方に挑戦しながら、絵も文字も楽しく一枚でも多く描いて欲しいと思います。そして絵手紙を描く人も受け取る人も、希望や勇気を与え合えるお互いの元気人生応援歌になればと思います。 |
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| 第11回全国退職教職員「絵手紙展」入賞作品(クリックすると拡大します) |
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